最新記事ダイジェスト

第54回全道漁協組合長会議 計3項目を満場一致で決議

確固たる経営基盤の構築へ諸対策

 <2016.6.17日配信号>

 「第54回全道漁協組合長会議」が6月16日に札幌市で開催され、この中で本道漁業にとっての最優先課題計3項目について決議した。漁業者の減少や高齢化、漁船の高船齢化、資源の減少など生産段階において課題を抱える一方で水産貿易自由化問題や環境問題など外的諸課題が立ちはだかり、依然として厳しい局面に立たされているとの認識の中、山積する諸課題の解決のためには第50回全道漁協組合長会議で特別決議した「強い北海道漁業の確立」を基本として将来に向けた担い手対策が必要と定義。

 担い手確保や資源管理、漁場保全策など拡充・強化

 その上で重点的な施策展開が不可欠と考えられる「漁業経営構造安定化対策」「漁業資源の増大と資源管理対策」「漁場環境保全対策」の3項目について満場一致で決議し、漁協系統組織を挙げて推進活動を行いその実現を目指す。
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今年の夏は史上最も暑くなる!?

<2016.6.10日配信号>

 記録的猛暑のH22年以来ラニーニャ発生の可能性大

 気象庁はこのほど、エルニーニョ現象が間もなく終息し今夏にはラニーニャ現象が発生する可能性が高いと発表した。

 ラニーニャが発生すると日本付近では夏場、太平洋高気圧が北に張り出しやすくなることで夏季は気温が高くなる傾向が強まり、いわゆる「暑い夏」になる可能性が高まる。発生すれば2010年(平成22年)以来6年ぶりとなるが、この年は北日本から東日本を中心に記録的な猛暑を記録、秋サケの来遊も全道12万㌧台の不振に見舞われ、東北エリアを含めて回帰資源の減少や親魚のそ上不振などが大きくクローズアップされる契機となった年。
 
 一方で、アメリカ航空宇宙局(NASA)は、今年4月の世界の気温と海水温が観測史上最高を記録したと発表。このまま推移すれば「史上最も暑い年」になる可能性があると警鐘を鳴らしている。今年の夏~秋は高水温や低気圧被害などに十分な警戒が必要な年になりそうだ。
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チリで魚大量へい死
サケ養殖が一因か

<2016.6.3日号>

政府は強力なエルニーニョによる赤潮が原因と公表

 日本にも大量のギンザケやトラウト、アトランティックサーモンなどを供給している養殖大国チリで今年に入って魚の大量死が相次ぎ、大きな社会問題になっている。政府は過去にない強力なエルニーニョ現象によって海水温が上昇して発生した有害藻類のブルーム、いわゆる赤潮の異常発生が原因と公表。

現地生産者は海洋汚染主張し、大規模な抗議活動を展開

 しかし、現地漁業者らは補償が不十分なこと、さらに「原因の一端は養殖ブームに対する規制の甘さにある」と主張、大規模な抗議行動に発展している。チリでは夏に当たる今年2~3月に国内45カ所の養殖場で計2,500万尾もの養殖サケの大量へい死が伝えられており、世界のサケ養殖生産の頭打ちがささやかれる中で環境問題とも相まって大きな波紋を呼びそうだ。
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道内春定置が本格化 各地で好スタート

小型主体、豊漁背景に安値基調も盛期に向け期待大

 <2016.5.27日配信号>

 連休明けから太平洋側を中心に各地で本格化している道内の春定置網漁が好調なスタートを切っている。主力の道東、日高をメインに胆振方面なども出足順調で、2㌔台の小型のトキが主体ながら各地区ともに日量で4桁台の本数を記録する日が増えてきた。各地の好漁ペースと魚体の型が悪いことなどから浜値はキロ2,000~1,000円ほどの値動き中心と例年に比べるとやや割安感が否めない状況ながら、来月の盛期に向けて期待できそうな展開だ。
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曳き網1隻が7月に試験操業

流網禁止後初 ロシア200カイリ水域日ロサケ・マス交渉が妥結

<2016.5.20日配信号>

 ロシア200カイリ水域における日本漁船の今期サケ・マス漁の操業条件などを決める日ロサケ・マス漁業交渉が13日、モスクワで妥結した。今年度からロシア水域での流網漁が全面禁止されたことを受けて、代替漁法として調査船1隻が曳き網による試験操業を実施することで合意。漁獲割当量はわずか68.88㌧で、中型船の出漁見合わせで大幅減となった前年度の1,961.75㌧からさらに約30分の1にまで激減する。
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再び輸入は増加傾向へ
チリ冷ギン主体に2割増

【3月のサケ・マス類輸入】

<2016.5.13日配信号>

 財務省の貿易統計に基づく3月のサケ・マス類輸入実績は、フィレ製品を含め単月で1万8,517㌧、138億3,649万円となり、前年同月に比べて数量で2割増となった。チリ産冷凍ギンザケの搬入が平成25年以来3年ぶりの高水準で推移していることなどが要因で、ここ2シーズン続いた輸入物の縮小傾向から脱却する勢い。

相場は冷却・単価2割安 国産サケ・マスにも影響か

 総体のキロ単価は747円と3カ月ぶりに700円台に戻したが、相場の冷却が進んでいることで搬入金額は6%増にとどまった。ギンを主体とした輸入物の下方修正と搬入増に伴い、国内サケ・マス類の相場形成にも影響が出そうな情勢となっている。
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フィレ製品に高い需要
強い引き合い期待

<2016.4.28日配信号>

荷受・商社筋 「安定相場」を前提に取り扱いの増加に意欲

DSC00213- 連載形式で紹介してきた道水産物荷主協会による荷受・商社筋へのアンケート調査の最後を飾るのは「秋サケ」。末端で競合する輸入鮭鱒の高値という追い風と品質の確かさ、消費者への安心感などから再評価が進み国内流通は総じて堅調、近年の浜値好調の主要因となってきた。

 定塩フィレやフレッシュ製品を中心に需要は確実に高まっており、価格帯に大きなズレが生じない限り今期新物にも強い引き合いが期待できそうだ。ただ、輸入品相場の下方修正が進んでいることから、消費の減退につながる高値には需給双方に警戒感を残すほか、新巻製品や輸出向けの不振といった課題も抱えている。三陸方面を含めた漁のボリュームも注目される。新漁まで4カ月余り、久々の好漁となるか―。
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