チリで魚大量へい死
サケ養殖が一因か
<2016.6.3日号>
政府は強力なエルニーニョによる赤潮が原因と公表
日本にも大量のギンザケやトラウト、アトランティックサーモンなどを供給している養殖大国チリで今年に入って魚の大量死が相次ぎ、大きな社会問題になっている。政府は過去にない強力なエルニーニョ現象によって海水温が上昇して発生した有害藻類のブルーム、いわゆる赤潮の異常発生が原因と公表。
現地生産者は海洋汚染主張し、大規模な抗議活動を展開
しかし、現地漁業者らは補償が不十分なこと、さらに「原因の一端は養殖ブームに対する規制の甘さにある」と主張、大規模な抗議行動に発展している。チリでは夏に当たる今年2~3月に国内45カ所の養殖場で計2,500万尾もの養殖サケの大量へい死が伝えられており、世界のサケ養殖生産の頭打ちがささやかれる中で環境問題とも相まって大きな波紋を呼びそうだ。
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