最新記事ダイジェスト

「トラウトサーモン」の名称は可か否か

レストランメニュー偽装表示問題

<2014.1.24日配信号>

消費者庁ガイドライン案に業界団体反発


 大手ホテル・レストランでメニュー表記されていた「芝エビ」が輸入の「バナメイエビ」だったことに端を発した一連の誤表示および偽装表示問題に際して、消費者庁が先月発表したガイドライン案に対して外食業界団体らが反発を強めている。食品表示に関する考え方や問題になる表示ケースなどをQ&A方式でまとめたものだが、「画一的な線引きで現場への配慮がない。さらに混乱を招く」との声が挙がっており、日本フードサービス協会などは独自の指針を制作する方針だ。

 サケ・マス関連では「トラウトサーモン」が事例として紹介され、これを「鮭」や「サーモン」だと表示してメニューにすることは誤認表示になるとして「問題あり」と明記、波紋を広げている。
 (詳細記事は「週刊サケ・マス通信」のご購読をお願いします)

表

震災年級の3年魚、12月以降に急減

岩手県水産技術センターの年齢解析で判明

<2014.1.17日配信号>

東北エリア秋サケ終漁へ

 岩手、宮城、青森の東北主要3県の秋サケ漁が終漁期を迎えた。道内太平洋側と同様に各県ともに復調傾向に転じ、来遊数はここ数年続いた厳しい情勢から一応の回復をみせるなど関係者は安堵の表情。しかし、東北水産物に対する風評被害が続く中で浜値は昨シーズンから大きくダウン、採算面を考えると素直に喜べない側面も。

 さらに岩手県水産技術センターのこれまで調査で、特に12月中下旬以降の3年魚の河川そ上不振が顕著となっていることが判明。震災の影響を大きく受けているものと考察されており、来期主群となる4年魚の来遊が全般に極めて厳しくなることも想定される。特に被災の規模が大きかった岩手、宮城両県では来期以降、種卵確保と漁業経営の両面で過去にない難しい対応を迫られることになりそうだ。
 (記事詳細については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いします)

第13次定置漁業権免許期間がスタート

来月1日先陣切って網走、釧路十勝、胆振海区で交付へ

 <2014.1.10日配信号>

 5年に1度の切替となる道内定置漁業権は、今月1日から第13次の免許期間(平成26~30年)に入った。現在各海区ごとに申請および交付に向けた手続きが進められており、その先陣を切って2月1日付で網走、釧路・十勝、胆振の3海区合計約200カ統に免許が交付される予定。このほかの海区についても申請・告示を経て順次交付となる。

 現在申請の受付期間中もしくは申請期間がこれから設定される海区を残すため全道総体の免許統数はまだ固まっていない状況だが、調整中の根室海区を除く9海区で不採算漁場など約40カ統が廃統や移設の手続きが取られることで全道総体の定置免許統数は前回第12次に比べて20カ統ほど減少する見込み。
 (詳細記事については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いします)

漁復調、好値維持も課題多き年に

=2013総括と2014展望=

<2013.12.27日配信号>

 太平洋側での秋サケ復調傾向と全般的な好値維持、高いレベルとなった6年魚での来遊と日本海側の過去にない4年魚不振、魚体小型化からの回復、堅調となった国内消流、続くカラフトマスの不漁、輸入鮭鱒の高騰……。2013年もサケを取り巻く環境は決して安閑としたものとはならず、近年の不安定な来遊が象徴するかのように今期もまた課題の多い1年となった。

 ただ、生産、流通いずれの分野でも今後に向けての明るい材料がみられており、世界的な人口増加と市場の拡大などに伴いタイトな鮭鱒類の需給環境が続く中で品質で群を抜く日本産サケに求められる役割は小さくない。激動の本年を総括して振り返るとともに来期2014年を展望する。
 (詳細記事については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いします)

生産復調、製品流通は親子とも堅調に

定置振興会議で道漁連が秋サケ消流状況を解説

<2013.12.20日配信号>

 道内の今シーズン秋サケ定置漁業を総括する北海道定置漁業協会(阿部滋会長)主催の「定置漁業振興会議」が12月13日、札幌市内のホテルで開催され、漁協役職員、各漁協定置部会員、増殖団体役員ら関係者約300人が出席した。道総研さけます・内水試が「今期来遊の特徴的事象と知見について」と「秋サケ資源管理モデル構築試験結果の中間報告について」、道漁連が製品流通に関して、道漁業共済組合が漁業共済の加入・支払い状況に関して、それぞれ現状について説明した。

 今期のイクラ総供給、3年ぶり1万トン超え見通し

 道漁連はこの中で、秋サケ親製品については漁期前半のギフト向け良品や三陸からの生鮮原料の引き合い強く今期も好値につながったほか、イクラは水揚げ増加に伴い生産が増加、越年および輸入品を含めた総供給量は3年ぶりに1万トン超えの見通しとなっていることなどを報告した。
 (記事詳細については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いします)

秋サケ全国総来遊数4年ぶり5000万尾台に

<2013.12.13日配信号>

沿岸漁獲量は3割増の15万㌧

 水産総合研究センター北海道区水産研究所が各道県の集計に基づきまとめた全国の秋サケ来遊速報によると、11月時点の全国秋サケ総来遊は前年同期に比べ14%多い4966万尾となり、4年ぶりの5000万尾超えを確実とした。集計された全道県すべてが前年を上回っており、特に近年極度の不振に苦慮していた岩手県、宮城県など太平洋側での復調が目立つ。目廻りの回復により重量換算では3割増の14万9445㌧とこちらも15万㌧台が確実な情勢。
 (記事詳細については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いいたします)

岩手秋サケ 3年ぶり1万㌧突破

<2013.12.6日配信号>

極端な不振の昨年、一昨年に比べ倍増ペース持続

 岩手県農林水産部の集計した11月末の同県秋サケ水揚げ速報によると、定置網を軸とする県内沿岸漁獲は尾数で総計339万1000尾、重量換算1万81㌧となり、3年ぶりに1万㌧を超えた。過去にない不振に見舞われた昨年、一昨年シーズンに比べて重量ベースで倍増と久々の漁復調ペースを持続している。

最終実績は平成22年並みの1万6000㌧前後か

 近年の水揚げ動向をみると、最終実績に対する11月末段階での達成率は約6割で一定。さらに平成22年とほぼ同様の漁獲ペースとなっていることを踏まえると、後半戦もこれまでのように順調に推移すれば最終的には同年並みの1万6000~7000㌧の水揚げまで復帰が見込めそうな状況だ。

 今期最大の懸案事項の1つでもあった親魚についても前年比尾数で4割増の30万尾を確保、採卵数も7割増の水準とするなど、シーズンを通した充当に向けてめどが付きそうな展開となっている。
 (記事詳細については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いします)

定置網漁業者手帳

 定置網漁業者手帳は
 売り切れました
 漁網用防汚剤専門メーカーのバッセル化学株式会社が誇る大人気の船底塗料「新海物語」シリーズ! 上バナーから特設ページへ