震災年級の3年魚、12月以降に急減
岩手県水産技術センターの年齢解析で判明
<2014.1.17日配信号>
東北エリア秋サケ終漁へ
岩手、宮城、青森の東北主要3県の秋サケ漁が終漁期を迎えた。道内太平洋側と同様に各県ともに復調傾向に転じ、来遊数はここ数年続いた厳しい情勢から一応の回復をみせるなど関係者は安堵の表情。しかし、東北水産物に対する風評被害が続く中で浜値は昨シーズンから大きくダウン、採算面を考えると素直に喜べない側面も。
さらに岩手県水産技術センターのこれまで調査で、特に12月中下旬以降の3年魚の河川そ上不振が顕著となっていることが判明。震災の影響を大きく受けているものと考察されており、来期主群となる4年魚の来遊が全般に極めて厳しくなることも想定される。特に被災の規模が大きかった岩手、宮城両県では来期以降、種卵確保と漁業経営の両面で過去にない難しい対応を迫られることになりそうだ。
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