最新記事ダイジェスト

輸入鮭鱒 平均単価ついに800円台

=10月のサケ・マス類輸入実績=

<2013.12.3日配信号>

前年の暴落相場から一転 6カ月連続の上方修正に

 財務省輸入通関統計に基づく10月のサケ・マス類輸入実績は、単月で冷蔵品約2500㌧、冷凍品約1万3500㌧、合計1万6000㌧となり、前年同月に比べて1割ほど少ない水準にとどまった。

 金額ベースでは総計128億7100万円で前年比4割の増加で、世界的な品薄感と円安環境を背景に前年とは一転して単価の高騰に歯止めが利かない状況が続いており、10月の平均単価はついにキロ800円台に乗った。

 これで本年累計搬入量は10月末段階で21万7400㌧と大台の20万㌧を突破したが、依然として前年を1割ほど下回っており、今後年末にかけて主力チリギンの搬入盛期に移るためこの動向に大きく左右される見通しながら、年間最終実績は30万㌧に迫る近年最多を記録した前年を大幅に下回るのは確実な情勢となっている。
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全道漁獲金額550億円台に到達

<2013.11.29日配信号>

=道内秋サケほぼ終漁=

 最終盤を迎えている道内秋サケ定置網漁は、一部を除いてオ海など主要エリアでの操業が切り上げられ、ほぼ終漁となった。今後の水揚げは12月3日までのえりも以西胆振地区、同15日までの噴火湾地区が中心となり、道南方面の同20日をもってすべて終漁となる。

平成18、19年に次ぎ近年で3番目の高水準に

 11月20日現在で道連合海区漁業調整委員会が集計した全道秋サケ漁獲速報によると、漁獲尾数は3835万尾、金額は554億円でいずれも前年に比べて1割の増加。20日以降の上乗せは微量となることからほぼ大勢は決した。今期は特に金額面の躍進が大きく、輸入鮭鱒の高値などから内販の引き合いが強まったことを追い風に終始好値での推移となり、輸出の隆盛が底支えとなっていた平成18、19年に次ぐ近年では3番目の高位を記録、漁獲不振が色濃くなった平成20年以降では最も多い水準としている。
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好況感・高級志向の回復追い風に定番復権を

=冬ギフト商戦が本番=

<2013.11.26日配信号>

ブランドザケや沖ベニ、熟成物など贈答コーナーに登場

DSC00403 消費地デパートや量販店の歳末ギフト商戦が本番時期を迎えた。2年前の震災以降「人とのつながり」が再認識される中、ここ数年のギフト市場は堅調な推移をたどっており、加えて今年は景気の回復感を背景にやや高価な贈り物が増えるとの予測から各社とも例年以上に力の入った商戦が展開されそうだ。

 定番中の定番となるサケ類も各地自慢のブランドサケを筆頭にトキの活締めや秋サケ山漬け、本チャンベニ、切り身と卵のセットなどバラエティー豊かなラインナップがギフトコーナーの一角に登場。多様化が叫ばれて久しい贈答ギフトだが、好景気による高級志向を追い風に「定番復権」に期待したいところだ。
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岩手で日量10万尾ペースに
 =本州秋サケ盛期入り=
  <2013.11.22日号>
前年比倍増、久々の順調ペース 4年ぶり2万㌧超えなるか

 岩手県の秋サケ漁が11月下旬に入り盛漁期を迎えた。今シーズンは近年の不振を払しょくする順調な出足をみせ、先週から徐々に拡大傾向に転じた県内水揚げは現在日量で8~10万尾まで拡大、近年では平成21年に次ぐ良好なペースを維持して山場へと突入した。特に過去2カ年は最終実績で7000㌧台にまで低迷、親魚・種卵確保の面でも現場の苦心が続いていることから、久々の好漁へ期待が高まってきた。価格もメスで600円台、オス高値で300円台とまずまずの好値をキープしている。
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道内秋サケ3年ぶり全道12万㌧台で終漁へ

<2013.11.19日配信号>

 中盤以降ペースダウンも太平洋側で復調の印象強める

 道内の秋サケ定置網漁は、主力のオホーツク海および釧路・十勝方面を中心に網揚げ作業が進んでおり、終盤戦の様相を強めてきた。今後の水揚げはえりも以西海域の道南、太平洋方面を主体に来月半ばまで継続される。

 今期は5、6年魚の高齢魚に支えられ好漁となった前半戦から一転、中期以降は期待された主群4年魚が近年同様の低位にとどまったことでペースダウンの展開となり、日本海側が軒並み悪かった前年をさらに下回る厳しい操業を余儀なくされたが、強い引き合いよる好値堅持が支えとなり、太平洋側を主体にやや復調の印象を強めるシーズンにも。

 最終的な全道水揚げは平成22年並み、3年ぶりの12万㌧台前半、キロ平均単価は450円台と近年最高値となった前年からやや下げるも十分な高値水準となる430~440円前後に落ち着く公算が強くなった。
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資源変動と流通を焦点に報告・討論

北日本漁業経済学会が札幌市でサケをテーマにシンポ

 <2013.11.15日配信号>

DSC00371 北日本漁業経済学会の第42回大会に併せた合同シンポジウム「サケの資源と流通をめぐる今日的課題」が札幌市の北海学園大学で11月9日に開催され、道内外から研究者や秋サケ漁業関係者ら多数が出席、研さんを深めた。

 シンポジウムでは、近年のサケ資源の変動幅が非常に大きくなっており、さらにそれに伴う定置漁業・流通環境についても大きく変化していることから、「資源」と「流通」の2つにスポットを当て、それぞれ基調報告と研究者・担当者らからの個別報告で現状を把握するとともに問題点を掘り下げ、総合討論を通して熱心な意見交換を行った。
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えりも以東の陸網始期8月30日に

次期第13次秋さけ定置漁業権の地区別操業期間

<2013.11.12日配信号>

道が北海道連合海区委員会で報告

 道は11月8日、札幌市内で開かれた北海道連合海区漁業調整委員会の中で、来年1月に切替となる第13次秋さけ定置漁業権(平成26~30年)の全道の地区別操業期間について説明を行い、協議が継続されている日本海中部および南部の一部を除き、これまでに決まった各海区・地区ごとの操業期間について報告した。

漁獲基準量制と資源造成の観点から最大6日間の後倒し

 漁獲基準量制度の内容を免許に取り込む方針に加えて前期の資源造成という観点から、近年深刻な来遊不振が続くえりも以東海区の操業始期が大きく後倒しされることとなり、現行十勝以東のエリアで8月24日、日高管内エリアで同27日だった陸網の始期をいずれも30日に、沖網についても十勝以東で8月28日から9月1日へと3日間、日高側で8月31日から9月2日へと2日間始期を遅らせる。

 最大で6日間の後倒しで、道内秋サケ水揚げの先陣を切る同地区の始期変更に伴い、来期以降の秋サケ開幕は従来より1週間ほど遅れることになる。
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