正念場の年 まずまずの好漁好値発進
道東太平洋小型サケ・マス流網漁 春鮭鱒の水揚げスタート
<2014.4.25日配信号>
日本200カイリ水域内の道東太平洋小型サケ・マス流網漁が15日解禁し、最初の操業を終えた先陣約10隻が週明け21日から根室市の歯舞、花咲などの拠点を主体に順次水揚げをスタートさせた。一昨年は氾濫する輸入鮭鱒類大量搬入の余波を受け過去最安値を余儀なくされ、昨年は近年にない不漁で全船赤字操業と2年続けての厳しい採算を強いられており、その意味でも今期は大きな「正念場」の年になる。
輸入品高騰、消流面で追い風 2年連続の不振挽回へ
競合する輸入物の搬入が近年になく少なくサケ・マス相場は全般に強含み推移しており、品薄の良質な国産品に対する引き合いもおう盛で今シーズンは好値が期待できる情勢。漁さえまとまれば各経営体ともに一息つける展開が想定されることから、ここ2年続いた深刻な不振挽回に向けて序盤の漁模様と相場形成が注目される。
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北海道水産物荷主協会はこのほど、全国の大手荷受会社・関連商社筋を対象とした主要魚種別アンケートの結果を集計した。魚種別に①販売の特色②改善要望③今年の展望―の3点について回答を求めたもので、サケ・マス関連では「秋サケ」「春鮭鱒」「輸入鮭鱒」「イクラ」「筋子」の各品目について流通の最前線に立つ販売担当者らの貴重な意見が多数寄せられた。このうち本号では「秋サケ」を紹介する。