生産なお不透明先読みにくい商戦か
=どう動く!? 今期の秋サケ商戦=
<2014.7.25日配信号>
道内秋サケ漁の開幕まで早くも約1カ月余り。地域によっては今期も厳しい来遊が想定される中、消流面では強いフィレ・ドレス製品と弱いイクラ相場という親子で両極端な構図のまま新物スタート時期へと突入する。
強含むドレスに対しイクラ低迷、親子で両極端な構図
競合する輸入養殖物の縮小と高値、一方で出足好調な海外ベニやマスの情勢が絡んで、国内生産の行方も不透明感を残す中で販売筋にとっては先の読みにくい商戦本番となりそうだ。加えて後続の東北エリアは震災年級が主群の4年魚で回帰する年に当たることから、東北の加工業者にとっては原料確保の面などでさらに難しい舵取りを強いられる可能性もある。今期の秋サケはどう動くのか。商戦を展望する。
※第13次定置漁業権の免許状況および秋サケの操業期間図(上図)を掲載
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道東、オホーツク方面で6月末から早くもブリの水揚げが始まっている。地球温暖化の影響に伴う沿岸水温の高温化が近年指摘されている中で道東・道北エリアでも過去になく水揚げが増えているブリだが、6月から獲れだすのは異例。その一方で価格の取れるトキシラズは急速に水揚げが減っており、生産者は首をかしげている。
北海道定置漁業協会(阿部滋会長)が主催する平成26年度現地対話集会が7月7日の網走市を皮切りに全道8地区で順次開催されている。この中で道漁連が、まもなく本番を迎える今期秋サケの消流動向と見通し、対策事業について説明。
第52回全道漁協組合長会議が6月19日に札幌市で開催され、全道漁業にとって喫緊の重要課題となる計4項目について決議した。