最新記事ダイジェスト

円安環境下で健闘
4カ月ぶり前年同月上回る

=9月のサケ・マス類輸入=

 <2014.10.31日配信号>

ロシア産冷ベニ主体に単月で1万7350㌧、前年比1割増

 10月30日に公表となった財務省貿易統計に基づく9月のサケ・マス類輸入通関実績は、単月で1万7352㌧、140億円となった。前年同月に比べて冷ベニやトラウトがやや増えたことで数量で1割、金額で2割の増加となり、世界需要の増大や搬入筋の買い負けなどで昨年来縮小傾向が続く中、今年5月期以来4カ月ぶりに前年実績を上回った。

 これで1月からの年間累計実績は16万5238㌧、1390億円となり、チリ産冷ギンを中心とする養殖サーモンの搬入大幅減と価格高騰の受けて前年同期に比べると総体数量で2割の減、金額では逆に2割の増となるいびつな搬入動向が続いている。
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主産地漁切れで高値鮮明に 

全道秋サケ漁獲金額450億円超える

 <2014.10.28日配信号>

 27日に発表となった道連合海区漁業調整委員会が集計した20日現在の全道秋サケ漁獲速報によると、漁獲尾数は2771万尾、金額は452億円の実績となった。10月入ってからの主産地を中心とした深刻な漁の伸び悩みに伴い、尾数は前年同期に比べて13%、400万尾強少ない水準にまで急落。

 一方で総金額は3%減にとどめほぼ前年並みを維持。漁切れにより浜値の高騰傾向が鮮明となっており、メスは800円台、一部Bで900円台へと右肩上がりを続け、オスもここにきて300円台半ばにまで上昇。最終500億円の大台突破は確実な情勢ながら、急速な縮小に終盤の漁模様が心配される情勢だ。
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前半戦の好漁、中期前倒しの可能性

中盤に入って失速の道内秋サケ漁 「読めない」展開続く

  <2014.10.24日号>

 前半戦の堅調な水揚げが一転、10月半ばに入ってまさかの失速となった道内秋サケ漁。今期の動向について研究機関が年齢解析などの調査を進めている中だが、高齢魚が先行する9月に3年魚の比率が過去になく高い地区がみられるなど、中期資源が前倒しされる形で回帰していた可能性が高まっている。

水温適正化が関係か ブナ少なく陸網不振 3年魚増加

 定置業者ら現場の関係者も「成熟の進んでいない銀毛の魚が目立つものの陸側の漁場が不振。本当に読めない」と首をかしげる難しい展開。ここ数年高めに推移し来遊や河川そ上に影響を与えていた沿岸水温が平年並みに戻ったことも一要因とみられるが、地域による傾向の違いもあり依然として回帰の全体像がはっきりとしない異例の状況だ。ただ、今後は来遊が大きく縮小する時期に入ることから、後期資源の少ないエリアについては種卵の必要量確保に懸念が生じることも想定される。
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漁獲金額ほぼ前年並みの374億円

=全道秋サケ10日現在=

 <2014.10.21日配信号>

多獲エリアで伸び悩み、尾数昨対1割減にまで縮小

 北海道連合海区漁業調整委員会が集計した10月10日現在の全道秋サケ漁獲速報によると、全道の漁獲実績は尾数で2354万尾、漁獲金額で374億円となった。盛期以降、全道の水揚げをけん引するオホーツク海東部や根室北部など多獲地区で想定外に伸び悩み、前年同期に比べて尾数で約1割下回る水準にまでペースダウンした。一方、金額ベースでは3%減とわずかな縮小幅にとどめており、堅調な浜値に支えられて最終で500億円台半ばの近年最高を記録した昨シーズン並みを維持している。
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東北秋サケ前哨戦 
5年ぶりの高水準持続

 <2014.10.17日配信号>

道内鈍化、震災の影響あり盛期に向けては不透明も

 本番シーズンを間近に控える本州太平洋地区の秋サケ漁が好発進をみせている。まだ「前哨戦」の時期ながら、岩手、宮城、青森の太平洋側主要3県がいずれも復調傾向に転じた昨シーズンに比べてさらに上回る出足をみせており、平成21年以来5年ぶりの高位水準を10月上旬もキープした。

 9月の水揚げが比較的良好だった先行の北海道内はここにきて水揚げペースを鈍化させており、ある程度似たパターンを踏む東北地区の今後についてはまだ不透明感の強い段階だが、震災の影響で特に漁期後半の4年魚来遊が不安視されている中だけに好漁を持続したまま盛期を迎えたいところだ。
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 秋サケ全道最終12万㌧ライン濃厚

 <2014.10.14日配信号>

 道内定置・中盤戦 前年並みの堅調もややペースダウン

 10月半ばを迎え、早くも中~後半戦へと突入した道内の秋サケ漁。累計水揚げは8万㌧のラインにまで伸ばし、地区・単協間で好不調の波はあるものの前年並みのレベルに付けここまで全体的にはまずまず堅調な漁模様と言える展開となっている。

 目鼻がつく時期となり、気になるのは今期の終着点。表の通り、ここ数年はシーズンによってやや増減幅のある不安定な生産が目立つ中だが、この時期までに6割方を消化しているのが通常パターン。これに照らすと単純計算ながら今期は残る漁期の上乗せが4万㌧、最終では12万㌧のラインとなり、昨年、平成22年に次ぐ近年では中位の水揚げで終盤戦へと入りそうな気配だ。
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来遊の復調傾向を反映 親魚確保は順調推移

=全道秋サケ前期群親魚・採卵状況=

 <2014.10.10日配信号>

 盛漁期最中の全道秋サケ漁はこれまでのところ、地区での好不調はあるものの総体的に復調に転じた前年とほぼ同レベルの生産動向をみせており、浜値推移を含めて比較的順調な操業を継続しつつ折り返し時期に差し掛かった。

 一部地域で漁期前から懸念だった親魚・種卵確保についても、前期群に関しては総じて良好に推移。中後期に不安を残す地区があるため今後の動向次第だが、水揚げの復調傾向を反映して問題なく必要量を充当できそうな流れ。

厳しい三陸も走りの好漁を弾みに必要量確保期待へ

 一方、震災の影響で主群4年魚の来遊が不安視される三陸方面はよりタイトな親魚確保が求められることになるが、走りの水揚げはここ数年の急落が嘘のような滑り出しをみせており、先行する道内とともにこれを弾みに必要量を確保したいところだ。
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