前半戦の好漁、中期前倒しの可能性
中盤に入って失速の道内秋サケ漁 「読めない」展開続く
<2014.10.24日号>
前半戦の堅調な水揚げが一転、10月半ばに入ってまさかの失速となった道内秋サケ漁。今期の動向について研究機関が年齢解析などの調査を進めている中だが、高齢魚が先行する9月に3年魚の比率が過去になく高い地区がみられるなど、中期資源が前倒しされる形で回帰していた可能性が高まっている。
水温適正化が関係か ブナ少なく陸網不振 3年魚増加
定置業者ら現場の関係者も「成熟の進んでいない銀毛の魚が目立つものの陸側の漁場が不振。本当に読めない」と首をかしげる難しい展開。ここ数年高めに推移し来遊や河川そ上に影響を与えていた沿岸水温が平年並みに戻ったことも一要因とみられるが、地域による傾向の違いもあり依然として回帰の全体像がはっきりとしない異例の状況だ。ただ、今後は来遊が大きく縮小する時期に入ることから、後期資源の少ないエリアについては種卵の必要量確保に懸念が生じることも想定される。
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