最新記事ダイジェスト

輸入2年連続の大幅縮小が確実に

11月のサケ・マス輸入実績

<2015.1.9日配信号>

累計平均キロ単価は前年比4割高の853円まで高騰

 財務省通関統計に基づく平成26年11月までのサケ・マス類輸入実績は、1月からの累計で約19万6700㌧、1678億円となった。前年同期に比べて数量で約2割、3万㌧強も少ない一方で金額は逆に2割の増加。総体の搬入キロ単価は853円で前年比4割高としており、世界的なサーモン需要のひっ迫傾向と為替円安を反映して搬入量の縮小と価格の高騰は当分収まりそうにない情勢だ。

 年間20万㌧の大台突破が確実な状況だが、2年続けての大幅な供給減は確実で、国内産秋サケの生産減少と輸出環境の好転傾向とリンクして、年明け以降の国内サケ・マス需給についてもよりタイトな展開が続きそうだ。
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サケ漁業2014総括と2015展望

水揚げ不振、浜値高騰の構図再び

<2014.12.26日配信号>

 道内主産地の水揚げ急落を受けて昨年の復調基調から一転、再び不漁、浜値高騰の構図となった今シーズンの秋サケ漁。震災の影響で厳しい見通しだった本州方面が健闘しているものの近年の不安定な生産動向が継続される形となり、それに伴い国産サケ・マスの供給量も大幅に縮小に向かう見通しだ。

サケ国際商材化の流れ加速、タイトな需給環境続く
 
graph 一方で流通に関しては製品の高値が顕著ながらも強い引き合いに支えられて国内外ともに総じて良好な流れをキープ。養殖物を主体とする世界的な鮭鱒類の供給減と高値に伴うタイトな需給環境を背景に、海外におけるサーモン需要の拡大と相まってさらに秋サケの国際化が加速した一年となった。難しい年となった本年を総括し、振り返るとともに来期2015年を展望する。
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 本号をもちまして年内の配信は終わりとなります。1年間のご愛読ありがとうございました。来年もまたよろしくお願いいたします。次号は1月9日の配信となります。

道漁連が今期秋サケ・魚卵製品の消流状況を解説

冷ドレス高値供給続くも商圏拡大

 <2014.12.19日配信号>

道定置漁業協会が札幌で平成26年度定置漁業振興会議

2 道内秋サケ定置漁業の一年を締めくくる北海道定置漁業協会(阿部滋会長)主催の「定置漁業振興会議」が12月16日札幌市内のホテルで開催された。定置業者、増殖技術者、漁協役職員など関係者330人が出席、道総研さけます・内水試が「今期来遊の特徴的事象と知見について」、道漁連が「秋サケ製品の流通状況について」、道漁業共済組合が「漁業共済および積立ぷらすの加入・支払い状況と見込みについて」と題して解説し、参加者は熱心に耳を傾けた。

 この中で道漁連は「親製品は生フィレの順調消化が続き、冷ドレスも商圏が拡大。子は生筋子が前年並みに消化が進み、イクラについても在庫消化が促進されている」と述べ、総じて堅調な流れが続いていることなどを説明。ただ、一方で依然強い引き合いがあるものの、輸入物の高騰や水揚げ低調となった中で全般的な製品高が続いており「今後の動向には注視が必要」と警鐘を鳴らした。
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全道漁獲共済支払い見込み
不振のオ海主体に45億円

<2014.12.12日配信号>

道漁業共済組合が11月末現在で試算

 北海道漁業共済組合はこのほど、今年度秋サケ定置漁業の「漁獲共済」および「積立ぷらす」の支払い見込みをまとめた。11月末現在の漁獲金額に基づき試算したもので、道内秋サケの主力エリアとなるオホーツク海側の水揚げ不振に伴い、北見地区を中心に漁獲共済で13億円、積立ぶらすで32億円、合計約45億円が支払い・払い戻しとなる見通し。

 前年支払い実績の約4倍、平成24年の47億円に次ぐ大規模な額となる見込みで、好調な水揚げにより近年大きな支払いのなかったオホーツク海北見地区だけで全道支払いの6割強を占める異例の状況。来週16日に札幌市で開かれる道定置漁業協会主催の「平成26年度定置漁業振興会議」の中でも詳しく説明する。
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岩手秋サケ 沿岸漁獲1万㌧突破

<2014.12.5日配信号>

盛期11月下旬持ち直す 重量で前年同期1割上回る

 県農林水産部が集計した岩手県秋サケ漁獲速報によると、11月末時点の沿岸漁獲は尾数で327万尾、重量ベースで1万687㌧となった。前年に比べて尾数で3%の微減となるが、魚体重の回復に伴い重量では6%上回る位置に付けるなど、近年では回復基調に転じた昨シーズンとほぼ同水準の生産量を確保している。11月中旬の旬計では前年同期を3割ほど下回ったがその後持ち直し、月末までに1万㌧の大台を突破、震災年級が主群4年魚で回帰を迎える難しい年ながらここまで大健闘をみせており、後半戦となる12月期でどれだけ上積みできるか注目される。
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搬出キロ単価357円、2年ぶりの高値水準に

=10月のサケ輸出実績=

 <2014.12.2日配信号>

新物の搬出盛期迎え大幅増、直近4年間で最多の6000㌧

グラフ 財務省が発表した貿易統計に基づく10月の秋サケ輸出実績は、主力の中国向けを中心に5757㌧、20億5461万円となった。今期新物の搬出盛期を迎えたことで前月に比べて約5倍と大幅に伸長、円安による追い風を受けて前年同月に比べても数量で16%、金額で49%それぞれ増加するなど順調な搬出を記録した。養殖物を中心とした世界的なサケ需給のひっ迫傾向に加えて、国内秋サケの減産と高値で輸出向け単価は上昇に転じており、10月の搬出キロ値は357円と先月に続いて約2年ぶりの高値水準となる300円台半ばにまでアップしている。
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盛期最中の東北秋サケ 
主要3県とも大幅ペースダウン

 <2014.11.28日配信号>

宮城、青森は旬計で前年同期の半分以下にまで失速

 盛期最中の東北秋サケ漁は11月半ば以降、主要3県ともに水揚げペースを大きく落としており、累計実績はついに前年割れのレベルにまで急落した。

 前半戦は総じて復調傾向を強めた昨年をさらに上回る好漁で推移してきたが、シーズンを通して最もまとまる今月中盤からは各地とも伸び悩みが目立ち始め、旬別の集計では宮城、青森県が前年同期の半分にも満たない低位となったほか、主軸の岩手も3割減と失速。

 先行の北海道地区の傾向と同様、盛期に大きくペースダウンする展開で、特に三陸では震災の影響で4年魚の回帰に懸念を残す中、後半戦の操業や親魚確保が不安視されている。
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