チリ冷ギン17カ月ぶり500円台に下落
【4月のサケ・マス類輸入】
<2015.6.5日配信号>
本年最多1万6千㌧も4月としては過去3カ年で最少
財務省通関統計に基づく4月のサケ・マス類輸入は、主力の冷凍ギンザケを主体に月間2万5685㌧、189億円の実績となった。前年同月に比べると数量で12%、金額で19%それぞれ少ない水準。例年4月にまとまりをみせる主力のチリ産冷ギンは1万6000㌧と今年最多の搬入としたが、過去3カ年の同月比では最も少ない水準にとどまった。
相場の下方修正はさらに進み、搬入単価はキロ563円と17カ月ぶりに500円台まで下落。これを受けフィレを含む総体単価も737円まで大幅に下げ、実に1年ぶりに700円台に落ち着いた。輸入養殖物の相場修正は、今後拡大するサケ・マスの国内流通に大きな影響を与えそうな情勢だ。(詳細記事については「週刊サケ・マス通信」のご購読をお願いします)