【水産物荷主協会実施の荷受アンケートから】
イクラ販期ずれ込みようやく新物 高値で動き低調
<2015.4.17日配信号>
在庫水準は低位か 「堅調相場」想定の声も
前号に続き、北海道水産物荷主協会がこのほど実施した荷受機関・商社対象のアンケート調査から今回は「イクラ」について紹介する。設問は①販売の特色②改善要望③今年の展望―の3点。昨年は、前年の秋サケ復調で越年在庫が比較的多い状況での新シーズン入り。その結果、歳末商戦を迎えても全般に在庫整理に追われる展開となった。盛期の不漁で漁期途中から新物価格は上げに転じ、在庫処理に加えてこれがネックとなって「売りにくい」商戦が続いた。
新物はようやく年明けから本格的な動きとなったものの、高値から荷動きは低調。今期秋サケの好不漁に左右されるとみる向きが多いが、さほど多くないと想定される在庫水準から「相場堅調」を予想する声も多い。ただ、荷動きが鈍い中で輸入物との兼ね合いもあり、今期も親と同様に冷静なスタートが求められそうな情勢だ。
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