最新記事ダイジェスト

チリギン1万7千㌧ 3年ぶり高水準

=1月のサケ・マス類輸入実績=

<2016.3.4日配信号>

 財務省公表の輸入通関統計に基づく今年1月のサケ・マス類の輸入実績は、新物搬入の盛期となったチリからの養殖冷凍ギンザケを中心にフィレ製品含め約2万7,000㌧とまとまった。前年同月に比べて1割強多い水準で、チリギンが3年ぶりに1万㌧台後半の月間搬入量を記録したことが増加要因。

総平均単価下方修正、2013年4月以来の600円台

 一方、平成25年の価格暴落の反動を受けて高騰が続いていた製品価格についてはさらに冷却が進み、1月の総平均は前年同期に比べて2割安い670円まで下方修正された。月間600円台は2013年4月以来、2年半、約30カ月ぶり。冷ギンも500円台前半まで下落した。
 (記事詳細については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いします)

極東ロシア 今期サケ・マス33万㌧予想

<2016.2.26日配信号>

直近奇数年と同水準も異常気象など考慮し「慎重予測」

 全ロシア海洋漁業研究所はこのほど、極東エリアの太平洋サケ・マスについて2016年漁期の第1次漁獲予測を発表した。これによると北半球の深刻な異常気象などの影響を考慮、「慎重な予測」と前置きした上で漁獲勧告量(漁獲予測量)を合計約33万㌧とした。当初の予測値としてはほぼ一昨年と同じ水準の勧告量となる。昨シーズン漁期のサハリン地区におけるカラフトマス大不振など想定外の不漁傾向などに配慮したためと思われる。
 (詳細記事は本誌のご購読をお願いします)

昨年のサケ消費 生/塩ともに大幅回復

=平成27年総務省家計調査から=

 <2016.2.19日配信号>

0000 総務省が毎年実施している家計調査の最新集計結果が2月16日に公表された。全国1世帯当たり(2人以上の世帯)の品目別平均支出金額や購入数量を調べたもので、国民の消費動向を探る指標となる。このうち昨年(平成27年)のサケの年間購入量は、生鮮品で前年比6%増の2,728グラム、塩サケも同比11%増の1,577グラムと大幅に改善した。

 増税、高値で近年最低に落ち込んだ前年から一転
 
 増税や輸入鮭鱒類の高騰、国内供給の減退などを背景に近年最低の水準に落ち込んだ前年から一転、食卓にサケが登場する機会が大きく増えたことをうかがわせる調査結果となった。今回も県庁所在地および政令指定都市別(調査対象都市数・全国52市)にランキングして消費動向を探ってみた。
 (詳細記事については本誌のご購読をお願いいたします)

前年比13%増 累計最終24万9,000㌧

=サケ・マス類輸入H27年最終実績=

<2016.2.5日配信号>

チリギン、冷ベニが伸長、鮮アトランも堅調な推移

 財務省が公表する貿易統計に基づく平成27年(1~12月年間累計最終)のサケ・マス類輸入実績がこのほどまとまった。価格高騰から搬入不振となった26年から一転、12月期の新物が月間で1万㌧の大台に乗り旺盛な搬入となったチリ冷ギン、米ロの好漁を反映して久々の大型搬入を記録した冷ベニを中心に前年を大きく上回る搬入となり、最終累計で前年比13%増の24万9000㌧となった。

 キロ単価は冷ギン、トラウトなどがやや落ち着きをみせたことで前年最終に比べて1割安の770円まで冷却されたが、数量増となった分、総体の輸入金額はほぼ前年並みの1916億円を維持する結果となった。
 (詳細記事は本誌のご購読をお願いします)

海洋漂う大量の「プラスチックゴミ」 大きな国際問題に

年間1000万㌧ 生態系への影響懸念

<2016.1.22日配信号>

ミリ単位以下まで微細化、急速に広がるプラ汚染

 海洋に漂ういわゆる「プラスチックゴミ」に対する関心が高まりつつある。先週末に東京海洋大学で日本で初の海のゴミに関する国際シンポが開催され、世界各国の海洋研究者が参集、ミリ単位以下にまで微細化された「マイクロプラスチック」が生物や生態系に与える影響や世界で年間1000万㌧前後ともされるプラゴミが海に流出されている実態などについて報告、流出を防止する対策の強化が急務と指摘した。

 一部では定置網の固定・敷設用として全国的に広く普及しているビニール土俵やビニール浮子などについても今後、環境保全の観点から風当たりが強まるとの意見もあり、将来的には何らかの対応や代替が求められるとの予測も出ている。
 (詳細記事は本誌のご購読をお願いします)

東北太平洋 南北で大きく明暗

=秋サケ漁ほぼ終漁=

<2016.1.22日配信号>

青森~岩手県北は健闘も以南は大不振のまま終漁

 今シーズンの東北太平洋の秋サケ漁がほぼ終漁した。青森~岩手県北エリアは健闘をみせ、昨シーズンを上回る漁獲に達する地区があった一方、震災復旧に伴う稚魚放流数の減少や春先の低水温などが要因とみられる回帰不振が顕著となった岩手県央以南は不調のまま切り上げを迎え、特に宮古~釜石方面は前年実績の半分に満たない水揚げにとどまる網が多くを占めるなど非常に厳しい操業を強いられた。

 主要3県合計しても2万㌧レベルに大きく届かない1万6000㌧台半ばの凶漁で、年末年始の需要期と重なった漁終盤のキロ単価は岩手県央で地区によっては平均700円を超える超高値にまで高騰した。ただ、採卵については、主軸の岩手県で現状当初計画を5%ほど下回るものの、海産卵含め計4億3000万粒を確保し、漁期中の対策が奏功、増殖・生産者一丸の尽力で苦しい環境下で大きな成果を挙げた。
 (記事詳細については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いします)

H26年最終上回る累計22万5,000㌧

=11月のサケ・マス類輸入実績=

<2016.1.15日配信号>

チリ冷ギン新物は前年同月を1割上回る6,600㌧

 財務省輸入通関統計に基づく11月のサケ・マス類輸入実績は、フィレ製品を含む生鮮、冷蔵品合わせて2万376㌧となった。新物の搬入がスタートしたチリ産の冷ギン、ロシアからの冷ベニを主体とした実績で、これで年間累計実績は約22万5000㌧と12月実績を待たずに近年最少に落ち込んだ前年最終実績の22万㌧を上回った。残る12月実績が前年並みの2万㌧前後と想定すると、最終実績は24万㌧台とほぼ平年並みの搬入水準で落ち着きそうな様相だ。
 (詳細記事については本誌「週刊サケ・マス通信」のご購読をお願いいたします)

定置網漁業者手帳

 定置網漁業者手帳は
 売り切れました
 漁網用防汚剤専門メーカーのバッセル化学株式会社が誇る大人気の船底塗料「新海物語」シリーズ! 上バナーから特設ページへ