最新記事ダイジェスト

 全道秋サケ4年連続4000万尾割れか?今期も厳しい予測に

 道総研さけます・内水試は7月1日、札幌市内で開かれた道連合海区漁業調整委員会の中で今期の秋サケ来遊予測値を前年実績に比べて3%下回る3793万5000尾と発表した。予測通りとなれば4年連続の4000万尾割れとなり、近年の来遊不振傾向を反映して今シーズンも厳しい予測となっている。主群は平成21年生まれの4年魚、22年生まれの5年魚で、前年の年齢組成を受けて今年は4年魚が昨シーズンよりも多くなり、一方5年魚の比率は下がる見通し。  (今期秋サケの地区別・年齢別来遊予測値、推定そ上量、漁獲基準量など記事詳細は7月5日配信号に掲載します)

 資源変動と海水温の相関明らかに

 来遊急減のカラフトマス 北水研さけます資源部が解析

<2013.6.28日配信号>

マス

 独立行政法人水産総合研究センター北海道区水産研究所は、急激な資源減少が近年深刻化しているカラフトマスに関して、来遊不振の要因解明に向けた調査分析を実施し、資源の変動と回遊海域の表面水温との間に大きな相関関係が認められることを明らかにした。

 稚魚降海後間もない5月中旬は高水温がプラス
 1年目の索餌期、回帰直前の冷水環境も資源に好適

 さけます資源部資源評価Gの斎藤寿彦グループ長を中心とする研究グループが解析したもので、これによると、稚魚が降海する春の沿岸水温が温かく、索餌回遊期に当たる1年目の夏、さらに回帰時期となる2年目の夏季は逆に冷水温のほうが生き残りにプラスに作用していることなどが判明。秋サケと同様に春先の低水温や夏場の異常高水温が近年の来遊に影響を与えているとの指摘がある中で、これらの事象の裏付けともなる貴重なデータを得た。  (記事詳細については週刊サケ・マス通信本誌をご購読下さい)

マス豊漁年ながら抑え目の予測量

 ロシア極東エリアにおける太平洋サケマスに関する産業評議会がロシア漁業庁でこのほど開催され、今年2013年漁期の太平洋サケマスの生産量について、前年実績に比べて約3割減の31万3300㌧と予想勧告された。予想勧告の魚種別内訳は、カラフトマスが全体の半数強を占める16万9500㌧、シロザケ9万1800㌧、ベニ4万7000㌧、ギン4000㌧、マスノスケ808㌧など。  漁場別では東カムチャツカ沿岸が最も多く9万4000㌧以上、次いで東サハリン沿岸が9万㌧以上と予想されている。本年漁期は今月5日からすでに始まっており、ベニザケについては、前年同期に比べ1000㌧多い6000㌧が生産されている。同庁では本勧告量について前年比12.9%増の48万㌧まで上方修正される可能性も示唆。なお、直近奇数年の2011年太平洋サケ・マスの生産量は53万㌧に上っており、昨年はカラフトマス29万㌧強を筆頭に合計約42万㌧のサケ・マス類が生産されているなど好漁が続いている。  (道機船連提供・ロシア情報ニュースヘッドラインから)
 真に強い北海道漁業の確立を!

 第51回全道漁協組合長会議 5項目を満場一致で決議

 <2013.6.21日配信号> 本年度も原発事故・災害対策を最重要優先課題に 会議  第51回全道漁協組合長会議が6月20日に札幌市で開催され、前年度に続いて最重要優先課題に位置付けられた原発事故による災害対策をはじめ、漁業経営基盤強化対策など早急な解決が求められる5項目を決議した。水産王国・北海道漁業をさらに発展させ、安全安心な水産物の安定供給の使命を果たすためにも「真に強い北海道漁業の確立」に向けて諸施策の充実と早期実現を目指す。 ・決議第1号 原発事故による災害対策 ・決議第2号 漁業経営基盤強化対策 ・決議第3号 水産物流通・加工・消費対策 ・決議第4号 北海道周辺海域の豊かな漁業環境づくりの強化対策 ・決議第5号 水産物貿易自由化対策 (詳細については週刊サケ・マス通信本誌のご購読をお願いします)
<2013.6.14日配信号>

相場堅調、漁も良く産地側は今後も期待大

トキ販促ディスプレイ 沿岸の定置物、北洋流網のトキ、マスを中心とする春のサケ・マス漁が盛期に入り、今年も春のサケ・マス商戦が本番シーズンを迎えた。今期の沿岸定置物のトキについては、本マスを含めて胆振など太平洋側で今年も好漁伝えられるなど、地域差がみられるものの比較的コンスタントな水揚げに恵まれ、総じてまずまずの展開が続いている。  一方、北洋物は日本200カイリ内操業に次いでロシア水域の小型船がようやく今週半ばから水揚げをスタート。低水温と燃油高騰のあおりから前半戦は散漫な漁模様と非効率的な操業に苦慮する声が挙がっていたが、春鮭鱒も徐々に活発化の兆し。ただ、漁業交渉の大幅な遅れで主軸・中型船の水揚げがまだ先となるため、消費地筋を含めて品薄感のある中での盛期入り。  チリ養殖物の暴落相場を引き金に顕著な浜安となった昨年からは一転、懸案だった相場はここまで堅調だが、昨年の秋サケに引き続いてトキも小ぶりの魚が多く、末端にとってはやや売りにくい面のある「商戦・春の陣」突入となった。  (詳細については「週刊サケ・マス通信本誌をお読み下さい」)
 <2013.6.7日配信号>  低調な相場反映して金額で4割ダウンも累計7万トンに迫る  財務省貿易統計に基づく4月のサケ・マス類輸入実績は、チリからの養殖ギンザケやトラウト、フィレ製品を主体として単月合計約3万9700㌧とまとまった。前年同月に比べて3%増とわずかながら上回る水準で、昨年過去最多の搬入を記録したチリギンが単月実績ながら2万4250㌧と前年同月を3000トンほど上回るハイペースとなったことなどが要因。  これで1~4月累計実績はチリギン7万㌧弱を柱に総体で12万㌧超えとし、前年同期に比べて5%少ないものの前年に次ぐ大型搬入が続く。昨年来の輸入養殖サケ全般的な低調相場に加えて為替円高の影響か総輸入金額は前年比22%減の549億円と大きく後退、特にギンは金額で4割減、通関キロ単価は前年同期に比べて3割強も安い311円にまで暴落している。  (詳細については週刊サケ・マス通信本誌をお読み下さい)
<2013.5.31日配信号>

 産地団結で震災前の環境づくり推進

 振興協を組織、PR通し相場復調目指す

量販店頭の宮城県産銀ざけ 復活2シーズン目となる宮城県産銀ザケの出荷が徐々に本格化してきた。震災による中断を経て再開初年度となった昨年は、原発事故による風評被害と競合するチリ銀の安値投売りの影響を受けて平均価格が過去最安値となるキロ200円台半ばにまで暴落。施設および原魚の流失という存亡の危機から短期間で奇跡的な復活を遂げた矢先、生産者はさらなる辛苦を味わった。  来月以降の出荷盛期を控えて今期も厳しい情勢が想定される中だが、生産漁家や関係者ら産地が一体となったブランド化事業にも着手、春には「みやぎ銀ざけ振興協議会」を立ち上げ、震災前の環境を何とか一致団結して取り戻そうと奮闘を続けている。 (詳細については週刊サケ・マス通信をご購読下さい)

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