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下げ要素乏しく、秋サケ今期も浜値高か

 

道水産物荷主協会 札幌でサケ・魚卵大手取引懇談会

  000  道水産物荷主協会が主催する第35回全国サケ・マス・魚卵大手荷受・荷主取引懇談会が6日札幌市で開かれ、全国の主要荷受会社担当者、道内加工業者、商社ら総勢約200人が出席、新漁目前となった秋サケとイクラを中心に商戦の成功へ向けて意見・情報交換を行った。

 

チリギン余波、イクラ高騰乗り切り拡販への意気込みも

   流通環境については、全道秋サケが4年連続で4000万尾割れの来遊が予測され、イクラ相場は依然として高止まり、さらにはロシア・カラフトマスの予想外の不振も重なったことで大勢は今期も下げ要素の少ない「浜高」を想定。流通筋にとっても非常に厳しい商戦が見通される中だが、チリギン相場大暴落、イクラ高騰の昨年を乗り切った経験の下、各社ともに替えの効かない商材との思いから積極的な拡販を誓った。  (記事詳細については週刊サケ・マス通信のご購読をお願いいたします)

「北海道産サケ節ブランド化ネットワーク」が発足

 

市場開拓、品質規格化などで連携へ

<2013.8.2日配信号>

札幌でキックオフセミナー 50超える企業・団体が参加

  DSCF0915 道産サケ節の製造・販売に携わる企業・団体などで構成する「北海道産サケ節ブランド化ネットワーク」が7月31日に設立された。

 甘さとうま味に優れ様々な調理にマッチするその万能性や、脂分が少なく市場価値の低い川ブナこそ最良の原料となるなど資源の有効活用といった観点からも今大きく注目される新調味料「サケ節」。

 市場の拡大が期待される中で生産から加工、販売に至る関係者が連携を強め、新定番食材として足並みを揃えてブランド化を進めるのが目的。当日は札幌市内のホテルで「キックオフセミナー」と題して講演会や意見交換会を併せて行った=写真=。ネットワークの形成に伴い、今後は海外を含めた市場開拓や業界としての品質規格化・保護に取り組むほか、供給原料の確保など課題の解決にも当たる方針だ。  (記事詳細は週刊サケ・マス通信のご購読をお願いします)

戦略輸出と資源管理で水産王国の地位築く

商社タイムズの高橋社長がノルウェーの水産事情を紹介

<2013.7.26日配信号>

 余市で開催 道工試「水産機械研究会」講演会で

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   道総研工業試験場は7月24日、余市町の中央水試で今年度最初の「水産機械研究会」を開催した。就業者の減少や高齢化といった問題に直面している水産業界にあって、機械開発を活性化するための情報交換、問題意識の共有化促進などを目的に定期的に開催しているもの。当日は参加した関係者約70人が施設見学や講演で研さんを深めた。

 この中でノルウェー産冷凍サバや漁労・加工ライン機器類の輸入販売を手掛ける株式会社タイムズ(東京都中央区)社長で北見出身の高橋康夫氏が「ノルウェーの水産業事業」と題して講演。世界有数の水産王国・ノルウェーにおけるアトランティック・サーモンを主体とした輸出戦略や漁業を取り巻く現状、最新鋭の自動パッキング・システムなどについて、なかなか伝わらない現地事情を交えて紹介した。興味深い講演要旨を掲載する。 (記事詳細については「週刊サケ・マス通信」のご購読をお願いいたします)

 極東サケ・マス序盤戦不振―ロシア速報

 主力のカムチャッカでマス豊漁年も直近奇数年に比べ半減

 ロシア漁業庁は、同庁漁業組織局長ゴルニチニヒ氏が議長となって通信を利用した定例の極東地方における太平洋サケ・マス操業会議をこのほど開催した。会議には極東地方の漁業地域管理局、地方行政、研究機関の代表者らが出席。  この中で今年2013年漁期開始から同年7月15日までの太平洋サケ・マスの生産量が約3万7500㌧となり、直近奇数年の2011年同期に比べて3万4000㌧ほど下回り、半減していることなどが報告された。生産量は現在の主産地となっているカムチャッカ地方(3万3000㌧)が大部分を占めており、生産の遅れが指摘されている。操業が開始された他地域の漁獲量は、サハリン州で3600㌧、ハバロフスク地方で180㌧などとなっている。  (北海道機船漁業協同組合連合会提供「ロシア情報ニュースヘッドライン」から)

単月で前年比3割減の1万6千㌧に縮小

5月のサケ・マス類輸入実績

<2013.7.19日配信号>

近年の続く増加傾向にようやく歯止め 

 財務省発表の貿易統計に基づく5月のサケ・マス類輸入は、フィレ製品などを含めて単月で1万6018㌧、101億5510万円の実績となった。主力チリ産ギンザケの過去最多の大量搬入が続いていた前年同月に比べると数量、金額ともに3割少なく、前年と同レベルの高い搬入となった前月の4月実績に比べても総体で半減するなどやや落ち着いた輸入水準となっている。  これで1月からの累計実績は13万7000㌧、653億円となり、過去最多となった前年に比べると数量で1割、金額で2割のダウン。昨シーズン、鮭鱒製品相場暴落の引き金となったギンはじめチリからの搬入が減少に転じたことを受けて、過去2年続いた増加傾向に一応の歯止めがかかる展開となっている。 (詳細については週刊サケ・マス通信本誌のご購読をお願いします)

親は相場低迷、子は高止まりで需要減

道定置協会の現地対話集会で道漁連が秋サケ消流見通し

 <2013.7.12日配信号>  北海道定置漁業協会(阿部滋会長)主催の平成25年度現地対話集会が7月8日の網走市を皮切りに全道8地区で順次開催されている。道漁連はこの中で、秋サケを取り巻く現在の消流環境および見通し、今期対策事業などについて報告。来月末からいよいよ開幕となる今シーズンの秋サケだが「昨年来の安価な輸入養殖物による侵食で、親は水揚げ不振による供給減にもかかわらず製品相場が低迷。子のイクラは生産減少で逆に現在も高値相場が続いており、国内需要が減退している」と厳しく見通した上で、今期も「旬」の生鮮対策を軸に流通対策事業を展開していく方向性を示した。

国際不況、ロシアマス豊漁年 中国輸出に依然厳しさ

 輸出については、国際的な不況に加えて中国向けの加工原料として秋サケと競合関係にあり、近年好漁が続いているロシアのマスが豊漁年に当たっている点などを踏まえつつ「難しい情勢が続くが、世界的なマーケット確保の視点から対策事業として一定量の輸出は継続していく」と述べ、消費拡大と適正消流を見据えて事業を強化拡充していく意向だ。(詳細については週刊サケ・マス通信をご購読下さい)
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 主な秋サケ、イクラ製品の現市況(道漁連調べ)

前年実績を3%下回る3793万5000尾

さけます・内水試が今年度の全道秋サケ来遊予測を発表

<2013.7.5日配信号>

予測値通りなら4年連続4000万尾割れの厳しい来遊に

 道総研さけます・内水試は7月1日、札幌市内で開かれた道連合海区漁業調整委員会の中で今期の全道秋サケ来遊予測値を前年実績に比べて3%下回る3793万5000尾と発表した。近年の来遊不振傾向を反映して今シーズンも厳しい予測となっており、予測通りとなれば4年連続4000万尾割れの低水準となる。

主力・オホーツク海で前年比1~2割の減を予測

 地区別にみると近年高位安定のオホーツク海区が前年に比べて16%少ない予測となったほか、来遊不振の続く根室海区が14%、えりも以東海区が26%それぞれ増加予想も水準としては依然低め。えりも以西は主力の日高地区で昨年3年魚が多かったことを受けてやや回復が見込まれ24%増、日本海は逆に昨年の3年魚が少なく24%減の厳しい予測値となった。主群は平成21年生まれの4年魚、22年生まれの5年魚で、前年多かった5年魚が少なくなり、4年魚比率が高まる見通し。  (詳細については「週刊サケ・マス通信」本誌のご購読をお願いします)

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