親は相場低迷、子は高止まりで需要減―道漁連が秋サケ消流見通し | 週刊サケ・マス通信

親は相場低迷、子は高止まりで需要減―道漁連が秋サケ消流見通し

親は相場低迷、子は高止まりで需要減

道定置協会の現地対話集会で道漁連が秋サケ消流見通し

 <2013.7.12日配信号>  北海道定置漁業協会(阿部滋会長)主催の平成25年度現地対話集会が7月8日の網走市を皮切りに全道8地区で順次開催されている。道漁連はこの中で、秋サケを取り巻く現在の消流環境および見通し、今期対策事業などについて報告。来月末からいよいよ開幕となる今シーズンの秋サケだが「昨年来の安価な輸入養殖物による侵食で、親は水揚げ不振による供給減にもかかわらず製品相場が低迷。子のイクラは生産減少で逆に現在も高値相場が続いており、国内需要が減退している」と厳しく見通した上で、今期も「旬」の生鮮対策を軸に流通対策事業を展開していく方向性を示した。

国際不況、ロシアマス豊漁年 中国輸出に依然厳しさ

 輸出については、国際的な不況に加えて中国向けの加工原料として秋サケと競合関係にあり、近年好漁が続いているロシアのマスが豊漁年に当たっている点などを踏まえつつ「難しい情勢が続くが、世界的なマーケット確保の視点から対策事業として一定量の輸出は継続していく」と述べ、消費拡大と適正消流を見据えて事業を強化拡充していく意向だ。(詳細については週刊サケ・マス通信をご購読下さい)
sikyou

 主な秋サケ、イクラ製品の現市況(道漁連調べ)

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