道内秋サケ出足順調
浜値もメス60オス30で安定
斜網エリア加わりオ海全地区出揃う 道内サケ定置本番に
<2014.9.9日配信号>
週明け8日は今シーズン最多の1000㌧超え
道内秋サケ定置網漁は8日、週明け2日分の水揚げとなったことに加えて主力の斜網エリアを含めオホーツク海全域で水揚げが始まったことで量的にもまとまり、今期最多の1008㌧を水揚げ、一気に盛漁期感を強めている。道東などまだやや高めのエリアはあるものの沿岸水温も全般に平年並みに近い値で、特に一昨年のような状況にはないことから比較的序盤の水揚げは順調。
浜値はメスで600円前後、Aオスで300円台前半で安定。過去2カ年は序盤の水揚げ不振と強い引き合いなどを背景にこの後9月後半までジリ高へと高値修正されたが、今期ここまではヒートアップの場面もなく冷静な相場形成が続いている。
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道内秋サケ定置網漁がえりも以東、日本海北部を皮切りに8月30日スタート、今期もついにシーズン本番に入った。先行の釧路・十勝エリアでは大樹、釧路市東部、昆布森の3漁協が初日水揚げを行い、大樹を主体に16㌧を初水揚げ。例年同様、先陣を切って値建てされた大樹の初日浜値はメス605円、オスで350~320円を付け、メスは3年連続の600円台スタート、オスも300円台とほぼ例年並みの発進と価格的には好調な出足となった。
岩手県水産技術センターは4日、今年度の同県秋サケ回帰予報を発表した。尾数で230~607万尾、重量換算では7006~1万9925トンの予測値となるが、震災年級の平成22年級が主群の4年魚として回帰する年にあたることから、回帰量は予測の下限値に近くなる可能性が大きく、前年実績(529万尾、1万5837トン)を下回る見込み。回帰時期は例年通り11月下旬が中心となる見通し。