最新記事ダイジェスト

サケそ上時期「体内時計」遺伝子が関係

北大大学院や北水研による野生魚研究プロジェクト始動

=swsp勉強会で報告=

<2014.2.27日配信号>

 サケの持つ生物多様性や周辺環境の保護などを目的として札幌市の豊平川で自然産卵を由来とする野生魚サケの保全に関する取り組みを進めている「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」(swsp)主催の勉強会が2月26日、市内のさけ科学館で行われた。

 最新の研究成果や知見、今後のプロジェクトなどが紹介され、参加した研究者ら関係者が熱心に耳を傾けた。この中で北大大学院農学研究院の荒木仁志教授が「野生サケに関する研究プロジェクトの研究概要と進展状況」と題して新たに始まった野生サケに関する研究事業を紹介。

道内主要5河川を対象にサンプリング進め多様性探る
 
 サケが母川へとそ上する時期が個体によってかなり違いがある点に着目し、これをつかさどると考えられる遺伝子情報を解析するもの。耳石標識放流などが行われ比較しやすい道内主要5河川を対象にサンプリングを通して野生魚の持つ生態特性を探っていく。
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価格高騰と増税でサケ消費大幅ダウン

=総務省平成26年家計調査から=

<2015.2.20日配信号>

生鮮、塩干とも購入量15%前後目減り 近年最低に

生鮮サケ消費ランキング 総務省が毎年実施している家計調査の最新集計結果が17日に公表された。全国1世帯当たり(2人以上の世帯)の品目別支出金額や購入数量などを調査するもので、国民の消費動向を探る指標となる。このうち、サケの年間購入量は生鮮品で前年調査に比べ15.8%減の2576グラム、塩干品も14.2%減の1418グラムと両品目とも大幅に下回り、近年最低に落ち込んだ。100グラム当たりの平均単価はいずれも2割高となり、支出金額でみると生鮮品は3%増税となったにもかかわらず0.5%の減少、塩干品は3.5%増とほぼ増税分が上乗せされた形にとどまった。
 輸入養殖品を含めた近年の店頭価格の高騰と増税が一般家庭の家計に深刻な打撃を与え、食卓にサケがのぼる機会を大きく減らしたことをうかがわせる調査結果となった。今年も県庁所在地および政令指定都市別(調査対象都市数・全国52市)にランキングして消費動向を探ってみた。
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天空の国レソトから
来たトラウトサーモン

札幌市内の量販店に登場、買い物客らの話題に

<2015.2.13日配信号>

店頭では販促ポップを使ってのPRも

量販売り場では販促ポップなどを使って周知PR

 最近、札幌市内のスーパー店頭に「レソト王国」原産の養殖トラウトサーモンが並び、サケ好きの買い物客や主婦らの間でちょっとした話題になっている。輸入品のうち養殖物のサケと言えばこれまで2大原産地のチリとノルウェーが定番化。このほかにもニュージーランドやスコットランド産など多くの国・地域から搬入されているが、「レソト」とは聞き慣れない国名。

 実はアフリカ南部にある小国で、海のない内陸の高地に存在する王国だという。近年の価格高騰傾向を受けて売り手、買い手ともに悩ましい状態が続くサケの末端流通だが、頭打ち状態の養殖先進地に代わる新ブランドの産地として、良質で求めやすい新たなサケ供給基地になれるのか?
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=H26年サケ・マス輸入=

過去20年で最少の22万㌧

搬入単価は前年比4割アップのキロ856円

 財務省通関統計に基づく平成26年のサケ・マス類輸入は、年間最終実績で21万9900㌧、1883億円となった。前年に比べて数量で12%、3万㌧も縮小した一方で金額ベースでは逆に2割もの増加となっており、数量では過去20年で最少ながらも金額では過去最多水準。輸入キロ単価はフィレ製品を含めて856円と前年比4割高と近年なく高騰。世界的なサーモン需要の高まりと養殖生産の頭打ち傾向に伴う国際的な需給バランスの崩壊に加えて円安環境による逆風が重なり、平成24年の過去最多から一転して2年続けての急落と過去に例のない歪んだ搬入に終始した。
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特集・観光資源としての秋サケを考える

迫力のサケそ上風景 ツアー人気健在

<2015.1.30日配信号>

道内サケ観光の人気スポットの1つ十勝川・千代田えん堤(池田町)

道内サケ観光の人気スポットの1つ十勝川・千代田えん堤(池田町)

 本州方面での水揚げもほぼ終了となった今年度の秋サケ。強い母川回帰性により古くからふ化放流事業が推進され、今では北海道、東北、北陸エリアの重要な水産資源として漁業や加工流通にとどまらず地域経済に広く寄与する存在となっている。

「見て接してサケを楽しむ」 観光面の重要性再認識を

 地方活性化のためにも今後さらに進展が求められる観光産業にとって秋サケは欠く事のできない重要な資源の一翼を担っており、そ上風景の見学は旅行ツアーの根強い人気コンテンツでもある。「漁業資源」としてだけではなく、見て接して楽しむ「観光資源」としての秋サケの重要性を再認識したい。
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ロシア200カイリ水域サケ・マス流網操業 禁止法案問題

下院に法案提出 現地関係者は猛反発

<2014.1.23日配信号>

 昨年末、ロシア200カイリ水域内のサケ・マス流網漁業の禁止を求める法案がロシア下院に提出された。仮に本法案が成立すれば日本漁船も適用対象となり、日本国内のサケ・マス漁業と流通にも大きな影響を与えることになるが、当然ながら現地の流網漁業界はこれに猛反発している。

「資源、経済に悪影響」を主張も根拠なく、過去に否決の経緯

 2009年にも同様の法案が提出され、貧弱な根拠を理由に下院で否決された経緯があり、今回も法案成立は難しいとの見方が多い。ただ、昨年には流網漁の操業期間が約1カ月間も大幅に短縮する漁業規則が発効、日本漁船を含めて影響が及んでおり、妄信的で打算的な環境保護を絡めた主張を含めて水産資源に対する圧力が高まっているのは間違いないところだ。
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東北3県秋サケ合計2万5000㌧台に

<2015.1.16日配信号>

漁獲金額は近年最多 前年比3割増の計120億円超え

 東北主力3県の秋サケ漁が終漁期を迎えている。主力の岩手県では県北の久慈地区などを主体に網揚げが進み、日量は県内合計で3000尾程度にまで縮小。震災の影響で平成22年級4年魚の中後期の回帰が落ち込む地域が多くみられる中、好調となった5年魚の回帰、魚体重の回復、堅調な魚価などに支えられ、3県合計の水揚げは前年をやや上回る2万5000㌧台を確保、金額では3割増の120億円台とした。

 海産卵の活用など増殖面ではやはり苦心の年となったが、種卵についても必要量をほぼ確保できる見通しとなり、震災余波と不安定な来遊が続く中で健闘と言える実績で終漁となりそうだ。
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