シーズン別冷凍秋サケ輸出 26年度大幅減少が確実な情勢に
主力中国向け急落 新物にも影響必至
<2015.10.6日配信号>
このほど発表された財務省貿易統計に基づく今年8月の秋サケ輸出は、日本企業の委託加工先となるベトナム、タイ向けを主体に単月で368㌧、1億1461円の実績となった。前年同月に比べ数量でわずか5分の1の低水準で、現在盛漁期の今期新物との端境期ながら5月以降4カ月連続で単月1000㌧に届かない少量にとどまっている。
昨年の減産と高値、ロシア産チャムの豊漁に加えて、中国の経済危機、欧州向け製品の滞留などが背景となっており、復調に転じた平成24、25年シーズンから一転、生産ベースでみた期別(新物の製造搬出がスタートする10月から翌年9月まで)実績は震災の余波で縮小を余儀なくされた平成23年シーズン並みの2万㌧台半ばにまで減る見通し。例年今月から具体化する中国向け新物もこれまで以上に慎重な商談が予想されるなど影響必至の情勢だ。
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