今期道内秋サケ定置網漁30日開幕
<2015年8月28日配信号>
5年魚の来遊不振影響すれば序盤戦は緩やかな展開も
今シーズンの道内秋サケ定置網漁が8月30日、えりも以東海区などを皮切りにいよいよスタートする。昨年は主力エリアを中心に主群4年魚がよもやの来遊不振に見舞われる厳しい操業に。この影響から今期は同じ年級の5年魚が低調となることが予想され、平年より高めで推移する沿岸水温ともリンクして前半戦は緩やかな立ち上がりが想定される。
昨年までの情勢とは一転して中国の経済不振などからサケの輸出にとっては逆風が強い中だが、一方で国内流通に目を向けると輸入品の高値とフィレ製品の順調な消化、イクラ在庫の圧縮などからスタートの環境としては悪くない状況。
ただ、鮭鱒類全般を覆う品不足ムードから高値発進に対する流通関係者の懸念は大きく、安定した流通に向けては昨シーズン再び10万㌧台に落ち込んだ漁をどこまで復調させられるかがポイントとなりそう。
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※秋サケ定置網漁解禁に伴い次週から週2回(火曜・金曜)の配信体制にシフトいたします。今後ともよろしくお願いいたします。豊漁祈念!