養殖物主体に数量減と
相場下方修正進む
=5月のサケ・マス類輸入実績=
<2015.7.17日配信号>
前年比3割減の1万5千㌧、単価2カ月連続で700円台
財務省通関統計に基づく5月のサケ・マス類輸入は、チリからの冷ギンやフィレ製品を主体に月間1万4900㌧、114億円の実績となった。夏場のベニ盛期まで輸入物搬入の端境期に入ったことで前月に比べて4割ほど搬入レベルはダウン。主力の冷ベニやトラウト、フィレ類などチリからの養殖物の搬入が減ったことで前年同月に比べても3割ほど少ない。総輸入単価はキロ763円で前月とほぼ同水準、900円台まで上昇した前年後半に比べると依然として下落傾向が続いている。
ロシア200海里水域の流網禁止問題に絡んで北洋物の高騰が続く中だが、輸入物については数量の縮小と相場の下方修正が継続しており、新漁を目前に控える秋サケの流通にどんな影響を与えるのか注目される。
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