【道漁連秋サケ流通見通し】親子とも在庫軽めも消費停滞懸念 | 週刊サケ・マス通信

【道漁連秋サケ流通見通し】親子とも在庫軽めも消費停滞懸念

親子とも在庫は軽めも消費停滞の懸念

道定置協会の現地対話集会 道漁連が秋サケ流通見通し

<2015.7.10日配信号>

国内消費縮小、越年在庫は近年最少の9万2千㌧台

処理配分 北海道定置漁業協会(阿部滋会長)が主催する平成27年度現地対話集会が7月6日の北見地区を皮切りに全道8地区で順次開催されている。この中で、開幕まであと2カ月を切った今期秋サケの消流動向と見通し、対策事業などに関して道漁連が解説。

 親製品については、生フィレ主体に比較的順調に消化される中、総供給量の減少に伴い越年在庫は近年で最も少ない9万㌧台前半まで圧縮。軽めの在庫環境で新物シーズン入りとなりそう。だた、現況では高コスト製品の荷動きが鈍化傾向に転じており、加えて中国で冷凍原料が滞留するなど輸出を含めた動向には注視が必要な情勢。

 子のイクラ製品については、価格の下方修正や新物減少により消化が促され、越年在庫は1000㌧レベルにまで大幅に圧縮される見通しだが、国内需要の縮小傾向に歯止めがかからないこと、さらに今期は世界的なマスの豊漁年に当たるため輸入卵の搬入増が懸念されるなどの不安要素を抱える。近年不安定な国産秋サケの生産量に左右されるが、輸入物の搬入動向や相場も絡んで親子とも楽観視できない環境となっている。
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