北見管内増協 秋サケMSC認証取得を断念
<2014.5.30日配信号>
野生魚の維持管理めぐり進展みられず
輸出促進や国際競争力の強化を目的に網走管内先行で認証取得が目指されてきた道産秋サケのMSC(海洋管理協議会・水産エコラベル)について、必要とされる野生魚の保全や管理に関するモニタリングなど実施主体となってきた北見管内さけ・ます増殖事業協会(木村政幸会長)はこのほど開催した理事会で、取得継続の断念を決めた。
モニタリングは重要視、規模縮小して継続へ
外部査読の結果、焦点となっている「野生種の保全と管理」に関してさらなるデータの拡充に加えて野生魚資源維持のための管理体制の変更をも求められる情勢にあり、現行の増殖体制や漁業形態に影響を与える可能性もあることから、早期取得は困難と判断した。ただ、野生魚のモニタリングについては、種の保全を考えた上で増殖事業にとっても重要となることから規模を縮小して継続する。
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