北洋銀行が札幌市で「ものづくりテクノフェア2013」
総勢200の企業・団体らが出展
水産関連ではタイヨー製作所やニッコーらが展示商談
北洋銀行が主催する大規模商談会「ものづくりテクノフェア2013」が札幌市白石区の札幌コンベンションセンターで24日開催された。北海道が発信する製造開発業のビジネスチャンスや販路の拡大、企業間連携の強化などを支援する目的で毎年開催されているもので、今年は過去最多の総勢約200の企業や団体、学術研究機関が参加し、自慢の技術力と自信の自社製品をアピール。来場者も4000人を数え、各ブースでは熱心な商談が繰り広げられた。
水産業関連からはサケやイカ、ホタテなどの加工プラント機器の老舗・株式会社タイヨー製作所(本社・北斗市)や水産加工機械、製氷システムの企画・開発大手の株式会社ニッコー(本社・釧路市)などが出展。ブースに最新鋭の自社機種モデルを配置し、多くの来場者らの関心を集めた。
タイヨー製作所は、長年の水産加工機種の製造開発で培った高い技術力を活かして開発した「アクアガスオーブン・アクアクッカー」=写真右=を中心に自社製品を紹介。本機は加熱水蒸気と微細水滴を混在させる技術を応用することで、旬の生野菜を素材のおいしさそのままに殺菌・高次加工し長期間消費者に提供できる機種となっており、がんセンターなど病院や中食・外食向けに普及を進めたい意向。
営業部の宮島伸也さんは「病気などで生野菜を直接食べられない人でも本機で加工すれば旬のおいしさそのままで食べていただける。弊社はどうしても鮮魚加工機種のメーカーというイメージがあるが、こうした新機軸も打ち出していきます」と意気込み。ブースには多くの関係者が集まり、関心の高さをうかがわせていた。
また、ニッコーは、ロールケーキやカステラなどの製菓類だけでなくチーズやソーセージ、かつサンドといった、これまでカットするのが困難だった加工品類までもを潰さずにカットできる「超音波カッター」を紹介=写真左=。超音波振動の技術を応用したもので、自動洗浄装置を搭載した優れもの。経営企画部の平間和夫部長が説明に当たり、多くの企業担当者らが訪れていた。
(週刊サケ・マス通信2013年7月26日号に掲載)