250万尾超えも3季ぶりの不漁が確定
=終盤戦岩手県秋サケ=
<2015.12.25日配信号>
終盤戦の岩手県秋サケ漁は、22日現在の定置協会の集計で累計250万尾に到達したが、前年同期に比べて4割減と平成24年以来3シーズンぶりの不振が確定的となった。一部河川で主群4年魚の回帰が低調に推移しており、今期4年魚の平成23年級は親魚不足に加えて施設復旧の遅れから放流数が例年の半数程度となっていることから、震災の影響が指摘されている。
採卵は好転、海産親魚使用の緊急種卵対策は解除
ただ、種卵不足の懸念から中期に発動されていた種卵対策「海産親魚使用緊急種卵確保対策発動」については、収卵数が上向き採卵計画に対する実績が好転したことで17日付けで解除された。
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定置業者、増殖技術者、漁協役職員など全道の関係者多数が出席、道総研さけます・内水試が「平成27年度秋サケ来遊の特徴的事象と知見について」、水総研センター北海道区水産研究所が「耳石温度標識の調査によってどんなことが解ってきたか?」、道漁連が「秋サケ製品の消流状況について」、道漁業共済組合が「漁業共済および積立ぷらすの加入状況と支払見込について」と題してそれぞれ説明し、出席者は熱心に耳を傾けた。
歳末の冬ギフト・お歳暮商戦たけなわの時期に突入した。ここ数年、全般に比較的堅調が伝えられる歳末商戦だが、こと水産物に関しては例年にも増して厳しい情勢。北洋鮭鱒、毛ガニやタラバを筆頭に良品水産物の無い物高が深刻で、消費地筋は集荷と現物確保に四苦八苦の様相だ。