秋サケ内販に脚光 「原点回帰」の流れ
<2013.11.1日配信号>
チリギン乱高下で旬の秋サケに出番 価格の底支えに
終着点で12万㌧超えがみえてきた今期の道内秋サケ。目廻りの回復傾向もあって生産量はここ直近5シーズンでは平成21年に次いで2番目に多い水準にまで復調することが確実視される情勢だ。
中国輸出停滞と生産減少傾向で見直される国内市場
しかし、その一方で浜値は序盤から高値が続き、平均キロ単価は今期も400円台半ばと3年連続で最高値が持続されている。この高値が障壁となって新物の中国輸出は様子見が続いており、一部日本企業の委託加工向けを除き荷動きの重さが伝えられる。
内販に目を転じると昨年来からのチリギン乱高下の余波から、今秋は主要量販店で旬の生秋サケが見直される機運が高まった。仕向けのけん引役だった中国輸出の不透明感もあって、好値の底支えとしてかつての主軸だった国内流通に再び脚光が集まる「原点回帰」の流れが強まっているという。
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