<2013.6.14日配信号>
相場堅調、漁も良く産地側は今後も期待大
沿岸の定置物、北洋流網のトキ、マスを中心とする春のサケ・マス漁が盛期に入り、今年も春のサケ・マス商戦が本番シーズンを迎えた。今期の沿岸定置物のトキについては、本マスを含めて胆振など太平洋側で今年も好漁伝えられるなど、地域差がみられるものの比較的コンスタントな水揚げに恵まれ、総じてまずまずの展開が続いている。
一方、北洋物は日本200カイリ内操業に次いでロシア水域の小型船がようやく今週半ばから水揚げをスタート。低水温と燃油高騰のあおりから前半戦は散漫な漁模様と非効率的な操業に苦慮する声が挙がっていたが、春鮭鱒も徐々に活発化の兆し。ただ、漁業交渉の大幅な遅れで主軸・中型船の水揚げがまだ先となるため、消費地筋を含めて品薄感のある中での盛期入り。
チリ養殖物の暴落相場を引き金に顕著な浜安となった昨年からは一転、懸案だった相場はここまで堅調だが、昨年の秋サケに引き続いてトキも小ぶりの魚が多く、末端にとってはやや売りにくい面のある「商戦・春の陣」突入となった。
(詳細については「週刊サケ・マス通信本誌をお読み下さい」)