東北太平洋 南北で大きく明暗
=秋サケ漁ほぼ終漁=
<2016.1.22日配信号>
青森~岩手県北は健闘も以南は大不振のまま終漁
今シーズンの東北太平洋の秋サケ漁がほぼ終漁した。青森~岩手県北エリアは健闘をみせ、昨シーズンを上回る漁獲に達する地区があった一方、震災復旧に伴う稚魚放流数の減少や春先の低水温などが要因とみられる回帰不振が顕著となった岩手県央以南は不調のまま切り上げを迎え、特に宮古~釜石方面は前年実績の半分に満たない水揚げにとどまる網が多くを占めるなど非常に厳しい操業を強いられた。
主要3県合計しても2万㌧レベルに大きく届かない1万6000㌧台半ばの凶漁で、年末年始の需要期と重なった漁終盤のキロ単価は岩手県央で地区によっては平均700円を超える超高値にまで高騰した。ただ、採卵については、主軸の岩手県で現状当初計画を5%ほど下回るものの、海産卵含め計4億3000万粒を確保し、漁期中の対策が奏功、増殖・生産者一丸の尽力で苦しい環境下で大きな成果を挙げた。
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