北洋サケ・マス終えん 最後の水揚げ
ロシア200海里流網禁止法案成立で
<2015.7.24日配信号>
ベニA品は前年同期の約4倍、キロ3400円の高値
ロシア200海里水域で操業していた小型流網漁船が7月20日に根室市花咲港に帰港し、ベニなど約80㌧を水揚げした。漁期は今月27日までだが、2航海目を終えて各船とも漁獲割当量のほぼ満枠を消化したことでこれが今期最後の水揚げとなった。
ロシア太平洋での流網漁業禁止法案の成立に伴い、来年から同海域における流網漁船の操業は全面禁止となる。古くは江戸時代末期から日本人が漁場開拓を積極的に進め、明治時代の協約による正式な漁業としての発効、第二次世界大戦による中断と復活、200海里時代の到来など様々な事象を経て100年を超える北洋サケ・マス漁業は、事実上この水揚げを最後にその歴史に幕を下ろすこととなった。
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