道さけます・内水試が今期の全道秋サケ来遊予測を発表
前年実績比15%増の4029万尾
<2015.7.3日配信号>
道総研さけます・内水試は、今期の全道秋サケ来遊予測値を前年実績3508万尾に比べて15%上回る4029万1000尾と発表した。7月2日、札幌市内で開かれた北海道連合海区漁業調整委員会の中で公表された。
昨期が平成12年以来の3000万尾台半ばの低い来遊にとどまったことから多くの地区で前年実績を上回る見通しながら、近年の不安定な来遊傾向を反映して予測通りなら今期も平成22年以降6年連続で4000万尾ラインの厳しい来遊となる。昨年は主群の4年魚(平成22年級)が平成以降で最も少ない水準に落ち込んだことに加えて全道的に若齢の3年魚が好調となった地区が多かったことから、今期は総体的に5年魚が少なく4年魚の比率が高まりそうだ。
オ海西部、以東東部、以西道南の3地区で前年下回る
海区別には、オホーツク海区は東部が復調し全体では前年比1割増、根室海区は北部の好転が期待され3割増、えりも以東は不振の東部が今期も厳しく5%下回る見通し、えりも以西は道南で前年を下回る見込みながら日高で4割近い増加が期待され全体で2割増、厳しい情勢が続く日本海は復調が期待され、4割増の予測。前年実績を下回る予測値となったのは、オ海西部、以東東部、以西道南の3地区となった。
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