野生魚プロジェクト始動 サケそ上時期 「体内時計」遺伝子が関係 | 週刊サケ・マス通信

野生魚プロジェクト始動 サケそ上時期 「体内時計」遺伝子が関係

サケそ上時期「体内時計」遺伝子が関係

北大大学院や北水研による野生魚研究プロジェクト始動

=swsp勉強会で報告=

<2014.2.27日配信号>

 サケの持つ生物多様性や周辺環境の保護などを目的として札幌市の豊平川で自然産卵を由来とする野生魚サケの保全に関する取り組みを進めている「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」(swsp)主催の勉強会が2月26日、市内のさけ科学館で行われた。

 最新の研究成果や知見、今後のプロジェクトなどが紹介され、参加した研究者ら関係者が熱心に耳を傾けた。この中で北大大学院農学研究院の荒木仁志教授が「野生サケに関する研究プロジェクトの研究概要と進展状況」と題して新たに始まった野生サケに関する研究事業を紹介。

道内主要5河川を対象にサンプリング進め多様性探る
 
 サケが母川へとそ上する時期が個体によってかなり違いがある点に着目し、これをつかさどると考えられる遺伝子情報を解析するもの。耳石標識放流などが行われ比較しやすい道内主要5河川を対象にサンプリングを通して野生魚の持つ生態特性を探っていく。
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