11月に入り一部河川で4年魚のそ上急落
<2014.11.21日配信号>
震災の影響か 岩手県技術センターが回帰分析
岩手県水産技術センターはこのほど、今年度最初の「秋サケ回帰情報」を発表した。前期(11月10日現在)の来遊動向についてまとめたもので、この中で11月に入って一部河川で震災年級となる4年魚の極端な落ち込みが確認されるなど、震災の影響が出始めた可能性を指摘した。
来遊不振が目立つ近年の中では比較的良好な推移をみせている今期の沿岸漁獲に対して、漁期前から懸案となっていた親魚の河川捕獲は10日段階で前年比3割減と不調。
その一方で海産親魚の移殖など全県挙げた種卵確保対策の推進で、県増協がまとめた20日現在の収容種は約1億8000万粒とほぼ当初計画の水準にまで好転させている。ただ、震災の影響で今後さらに主群4年魚の回帰低下が心配されるため、同センターでは増殖関係者に対して種卵確保に向けた一層の尽力を呼びかけている。
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