在庫増と高値続く卵製品の消流停滞懸念
道定置協会の現地対話集会で道漁連が秋サケ流通見通し
<2014.7.11日配信号>
チリ銀搬入減や在庫圧縮で親製品は順調な流れ
北海道定置漁業協会(阿部滋会長)が主催する平成26年度現地対話集会が7月7日の網走市を皮切りに全道8地区で順次開催されている。この中で道漁連が、まもなく本番を迎える今期秋サケの消流動向と見通し、対策事業について説明。
チリ銀を筆頭に輸入鮭鱒の搬入が大幅に縮小していることで親製品については比較的安定した流通動向をみせている一方、昨年の水揚げ回復に伴う供給増と高値継続により消費が低迷するイクラ製品については「越年在庫が増えており新物の流通停滞が懸念され予断を許さない」と解説。
こうした情勢を踏まえて、今期も旬の時期の「生鮮対策」と消費者ニーズに即した製品開発を軸とした「国内対策」、海外需要拡大を目指した「輸出対策」の3本柱を核に事業を推進する。特に流通に不安を抱えるイクラを主体とする卵製品については、漁期前の在庫圧縮と流通環境の整備を念頭に販促をより強化しスムーズな新物スタートにつなげたい意向だ。
(記事詳細、消流データなどは「週刊サケ・マス通信」本誌で)