ベニ枠3割増 総体で24%増の6630㌧
ロシア200カイリ水域内日ロサケ・マス漁業交渉が妥結
<2014.5.9日配信号>
今期のロシア200カイリ水域内日本漁船によるサケ・マス漁の漁獲割当量など操業条件を決める両国政府間交渉(通称サケ・マス交渉)が先月末に妥結した。総体の漁獲割当量はベニ、シロを主体に6630㌧で決まり、交渉の遅れに伴い約1カ月間もの大幅な漁期短縮を強いられた前年に比べ、操業船の増加などもあって24%の増枠となった。一昨年の総割当量は7071㌧で、これに比べると6%ほどの減枠となるが、価格面で期待できるベニの枠が2886㌧と昨年、一昨年に比べて3割ほど増加された。
1区南限で操業水域拡大
出漁は規則改定で6月から
操業水域はカムチャッカ半島東の1区南限が拡大。入漁料は前年から4億円増の合計約20億円。ただ、ロシア国内の規則改定に伴い、操業開始は一律6月1日からとなり、前年と同様、従来スケジュールに比べると約1カ月から20日間ほど短縮される形となる。
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=2014年5月16日号続報=
ロシア200海里サケ・マスの拡大水域、調整遅れ本年見送り
先に妥結したロシア200カイリ水域のサケ・マス交渉=前号5月9日で既報=で決まった操業水域1区の南限拡大に関する追加協議の結果、同拡大水域での操業に関するロシア国内での調整が予想以上に遅れ、6月1日からの漁期入りまでに間に合わない可能性が出てきたことから、本年については前年と同じ操業水域とする内容の変更が行われた。